2015年08月31日
釣り人の置き土産
今回の調査中に見つけたソフトルアーです。周りにはジュゴンの食み跡もありました。釣りの最中に海中の何かに釣り針を引っ掻け、そのままちぎれたものだと思われます。テグスも30cmほど残っていました。
こんなに小さなモノなど気にとめる必要もないと思われがちですが、過去に沖縄では誤飲したテグスが原因で死んだジュゴンがいます。1988年宜野座村に漂着した死んだジュゴンを海洋博記念公園水族館が解剖したところ、腸の中からテグスの固まりが見つかりました。ジュゴンが間違えて飲み込んだテグスが原因で腸がちぎれ、ジュゴンが死んだと考えられています。
私たちのちょっとした不注意が、野生動物の命を奪ったという事例ですが、環境問題に敏感な私たちでさえ、加害者になる危険性があることを教えてくれている事例でもあります。 (タロウ)
Posted by 北限のジュゴン調査チーム・ザン at 10:01│Comments(0)
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