2017年02月10日

辺野古・大浦湾海上の危険物を撤去せよ!

沖縄防衛局 中嶋 浩一郎 局長殿
                2017年2月2日
         北限のジュゴン調査チーム・ザン 
        
 私たちは2006年より名護市東海岸に生息するジュゴンの保護調査を行っている市民グループです。

沖縄防衛局による環境アセス調査においても希少なジュゴンの生息域として確認されている辺野古・大浦湾に、「臨時立ち入り制限区域」
を示すためと称して大型フロートが設置されています。現在、そのフロートには金属の棒とそれらをつなぐロープを三重に張り巡らし、さらにネットで覆っています。
ロープを張って2週間もたたない間に、2月の東海岸の波浪や風の影響でロープはすり切れたり、絡まったり、海中に垂れ下がったりしています。
また、広範囲に海を仕切った緑色のネットは漁網と同じ状況であり、海の生物にとっては大変危険な物です。

 沖縄のジュゴンが近年まれにしか確認されなくなった要因のひとつに、漁網による「混獲」があります。
海面に顔を出して息継ぎしなければならないジュゴンやウミガメにとって、どこまでも続くネットや海中に浮遊するロープは命を奪う物になりかねません。

 それだけでなく、海流を妨げる設置物による海洋生態系への悪影響が心配されます。
それは、直接的な影響が予測不可能な多様な生物、例えば海面付近のプランクトンを餌とする魚類や海底に生息する貝類をはじめとする底生生物にも影響が及ぶ可能性があります。
ましてや今後、汚濁防止幕設置による海流の遮断は、それを固定するためのコンクリートブロック投入と共に、複合的な環境撹乱を出現させることは火を見るより明らかです。

 私たちは海洋生態系の保全と絶滅が危惧されるジュゴンの保護の観点から、これらの極めて危険な海上設置物の早急な撤去を強く求めます。






Posted by 北限のジュゴン調査チーム・ザン at 23:10│Comments(0)
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