2013年11月22日
名護市議会「市長意見」承認
名護市臨時議会に提出された稲嶺市長提出の県知事あて意見書案は本日、
22日午後3時半に公明党議員2名は退席し、与党賛成多数で無事
採択されました。
一部推進派議員が自らの勉強不足(事前配布や新聞報道など十分な準備
時間があったにもかかわらず)を棚上げにして、当局からの事前説明
を受けていないと議案決議を引き伸ばす作戦に出ましたが、議会運営委
員会にて論議され、議案(名護市長意見)を全文読み上げることに決定
、23ページに及ぶ市長意見および市民意見を稲嶺市長自らが読み上げ
ることになりました。
http://www.okinawatimes.co.jp/pdf/ikensho_20131119.pdf
稲嶺市長は前文で「この意見書の決議は1996年の橋本・モンデール
会談から17年に亘る長い苦しみに終止符を打ち、名護市民や沖縄県に
おける「民意の転換点」になるとし、ことに生活環境と自然環境の保全、
オスプレイの配備について言及しました。また3ページから23ページ
については仲宗根企画部長により国の埋め立て計画の非合理性と不当性
をきわめて論理的に明らかにしました。また、市民意見においても地元
住民の生命と生活を脅かす基地建設に断固として反対する強い決意や、
美しく豊かな故郷を失いたくない若い世代から戦争体験のあるお年寄
りに至るまで切実な意見が網羅されて傍聴者の全てを代弁している内容
でした。最後に稲嶺市長は「県外移設の公約を守ろうとする自民党議員
への国の圧力」に触れ「構造的な沖縄差別」であるとし、沖縄県民の魂
が問われているとの結びました。
その格調高い内容は会議場にいた全ての人々の胸に響き、その後昼食時間
をはさんで再開された議会の中で、時間の引き延ばしや言いがかりとしか
言いようのない推進派議員の議論にも名護市長を筆頭に副市長、企画部長
らによるみごとな連携プレーにより乗り切り、議決に対する反対答弁1名
と議決賛成答弁4名による発言後、会場を包む拍手の中で可決されました。
この名護市長意見書は週明けにも稲嶺市長自らが県庁に出向き、地元首長
と住民の決意の重さを沖縄県知事にしっかりと届けたいとのことです。
早朝から一日がかりの傍聴につめかけた市民と市長、名護市行政担当者が
心をひとつにして勝ち取った「未来への勇気ある選択」と確信し、名護市
民として誇りに満ちた一日でした。
Posted by 北限のジュゴン調査チーム・ザン at 21:03│Comments(2)
◆この記事へのコメント
稲嶺市政が市民の支持を受け、仲井真知事の姿勢をブレなくさせればいいですね。
Posted by トサマ at 2013年11月22日 21:40
名護市民は疑いなく稲嶺市政を支持しています。名護に吹く風は厳しくても爽やかです。誰も誇りを失って生ぬるい「よどんだ生」を生きたいとは思っていません。これはウチナーンチュの魂の問題です。瀬戸際の沖縄が「生きるのか?死んだまま生きるのか?」このシマに暮らす貴方と私が選択するのです。名護のY洋子さんもずっと一緒でしたよ。
Posted by ま~め at 2013年11月22日 21:51