2011年11月28日
ジュゴン食性調査
11月3、4、19、20、21、22、23日、
北限のジュゴン調査チーム・ザン主催のジュゴン食性調査を行ないました。
調査期間中天候が心配されたものの、調査が中断されることも無く、設定した33本全てのライン調査を無事に終えることが出来、海の神様に改めて感謝しています。

ここで調査方法について簡単に説明します。
私たちが行っているライントランセクト法によるジュゴンの食性調査とは、あらかじめ設定したライン上を調査員が移動し、10mごとのポイントに50cm四方の枠を設置し、海草の種類、被度、底質、水深などを記録するとともに、決められた範囲の中にジュゴンの食み跡がいくつあったかをカウントするものです。
● 調査の手順
1. 陸に標識を立てる

始めにGPSを使い設定したポイントの位置を出し、標識を立てます。 つぎにコンパスを使い沖に向かって設定した角度上にもう一つの標識を立てます。

2本の標識を繋いだ延長線上が測線の位置となり、ライン係はこの標識が一直線に重なるよう沖に向かって泳ぎラインを引きます。
私たちが使用するラインは「沈子ロープ」といい、中に鉛が入っているため浮くことも、潮の流れで流されることもありません。このロープに5mごとに印を付け巻き尺代わりに使用しています。
このロープは50mの長さがあり、海草の確認が無くなるまで沖に延長しながら調査を進めます。
2. 海草の種類、食み跡の数を記録

つぎに10m×10mの範囲を泳ぎながら海草係は出現する海草の種類を、また食み跡係りは食み跡の数をカウントします。

時には引いたラインの下にジュゴンの食み跡がみつかることもあります。

食み跡のカウントは、一本づつ数えられるものは本数を、一ヵ所でジュゴンが集中的に海草を食べ、本数が数えられない場所は食み跡密集域として数を数えます。
3. 10mごとに方形枠を設置

10m進んだらライン上の印の上に方形枠を設置し、枠内の海草の被度、優占種、出現種、底質、水深を記録します。

今回は、調査中に実の付いたリュウキュウスガモを観察したり、

イボハタゴイソギンチャクとイソギンチャクカクレエビを観察したり、ジュゴンの餌場の環境を観察しながら調査を進めました。

ライン調査は海草の出現が無くなったところで終了し、ライン係はラインを回収し、陸に戻ります。

● 調査結果
測線総延長:9.3131km
調査面積 :9.313ha
食み跡本数:205本
食み跡密集域:31ヵ所
参加人数 :42名
なお、参加者にはパタゴニア日本支社から4名、海想から9名の参加がありました。
調査で得られたデータは、ジュゴンの餌場の保全に活用したいと考えています。
また、調査は来年以降も継続する予定ですので、調査に参加してみたい方は是非ご連絡下さい。 (タロウ)

北限のジュゴン調査チーム・ザン主催のジュゴン食性調査を行ないました。
調査期間中天候が心配されたものの、調査が中断されることも無く、設定した33本全てのライン調査を無事に終えることが出来、海の神様に改めて感謝しています。

ここで調査方法について簡単に説明します。
私たちが行っているライントランセクト法によるジュゴンの食性調査とは、あらかじめ設定したライン上を調査員が移動し、10mごとのポイントに50cm四方の枠を設置し、海草の種類、被度、底質、水深などを記録するとともに、決められた範囲の中にジュゴンの食み跡がいくつあったかをカウントするものです。
● 調査の手順
1. 陸に標識を立てる

始めにGPSを使い設定したポイントの位置を出し、標識を立てます。 つぎにコンパスを使い沖に向かって設定した角度上にもう一つの標識を立てます。

2本の標識を繋いだ延長線上が測線の位置となり、ライン係はこの標識が一直線に重なるよう沖に向かって泳ぎラインを引きます。
私たちが使用するラインは「沈子ロープ」といい、中に鉛が入っているため浮くことも、潮の流れで流されることもありません。このロープに5mごとに印を付け巻き尺代わりに使用しています。
このロープは50mの長さがあり、海草の確認が無くなるまで沖に延長しながら調査を進めます。
2. 海草の種類、食み跡の数を記録

つぎに10m×10mの範囲を泳ぎながら海草係は出現する海草の種類を、また食み跡係りは食み跡の数をカウントします。

時には引いたラインの下にジュゴンの食み跡がみつかることもあります。

食み跡のカウントは、一本づつ数えられるものは本数を、一ヵ所でジュゴンが集中的に海草を食べ、本数が数えられない場所は食み跡密集域として数を数えます。
3. 10mごとに方形枠を設置

10m進んだらライン上の印の上に方形枠を設置し、枠内の海草の被度、優占種、出現種、底質、水深を記録します。

今回は、調査中に実の付いたリュウキュウスガモを観察したり、

イボハタゴイソギンチャクとイソギンチャクカクレエビを観察したり、ジュゴンの餌場の環境を観察しながら調査を進めました。

ライン調査は海草の出現が無くなったところで終了し、ライン係はラインを回収し、陸に戻ります。

● 調査結果
測線総延長:9.3131km
調査面積 :9.313ha
食み跡本数:205本
食み跡密集域:31ヵ所
参加人数 :42名
なお、参加者にはパタゴニア日本支社から4名、海想から9名の参加がありました。
調査で得られたデータは、ジュゴンの餌場の保全に活用したいと考えています。
また、調査は来年以降も継続する予定ですので、調査に参加してみたい方は是非ご連絡下さい。 (タロウ)

Posted by 北限のジュゴン調査チーム・ザン at 17:04│Comments(0)