2011年01月17日

東江>ソフトコーラルのポリープひとつさえ・・・


移植されないたくさんのソフトコーラルたちもさかんに触手を伸ばし白い花
のようなポリープを波間に咲かせていました。海底はさながら花畑です。

クマノミの移植作業が開始された12日の午後には、この防災事業主体の北
部土木事務所のある北部合同庁舎において県企画部による「新沖縄振興法に
ついての県民意見交換会」があり、チームでは手分けして浦島悦子さんが参
加しました。驚いたことにこのような意見交換会や意見募集があること自体
直前まで市民はNGOには周知されていなく、ギリギリ間に合っての参加でし
た。さらに驚いたことに、参加した市民は彼女たった一人であり、他の20
名余りの参加者はみんな行政関係者ばかりだったようです。県民不在の県民
説明会、意見交換会においては悦子さんの意見は個別事例として、「この場
は個別事例を扱うところではない」の一言で、「意見交換会」とはほど遠い
ものだったそうです。

さて、海底の花園に戻りますが、この「新沖縄振興法」の資料として配布さ
れた『沖縄21世紀ビジョン』の中に「県民の望む将来の姿」の第一に自然
に関する項目がありそこには『青い海、白い砂と自然海岸が続き、サンゴ礁
によりイノー(礁池)の穏やかさが守られている沖縄』『多様な生物、亜熱帯
の花や緑が島の美しさを引き立てる、自然に囲まれた沖縄』と書かれています。
この美し過ぎる将来像を現状に沿って読み直すと『人工リーフと(チービシ
からの)海底の砂による、在来の生き物を排除した整形型の人造ビーチ』で
あり、『海底の花園であるサンゴ礁は移植可能なものだけの多様性の欠如し
たイビツな庭園』です。陸上の緑にしても、自然海岸にしても、人間たちの
価値観だけで成り立っていないことをまず、知るべきです。

この小さなソフトコーラルのポリープひとつさえ、私たちに創り出すことは
できない(まがい物は可能であっても・・・)ことを自覚すべきです。

ちなみに新沖縄振興法については2月6日まで県民意見を募集しています。
お問い合わせ先※「新たな沖縄振興のための制度提言(中間報告)概要」
に対する県民意見募集について
 沖縄県企画部企画調整課   担当:宮城、前原
   TEL 098(866)2026
    FAX 098(866)2351
MAIL:aa010006@pref.okinawa.lg.jp





Posted by 北限のジュゴン調査チーム・ザン at 12:46│Comments(0)
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