2010年10月14日
豊かな海の恵

今、人工リーフはさながらサカナたちにとっては漁礁の役割をしています。
そして、そのコンクリート面にボンドでサンゴを貼り付ける『移殖』が
行われています。ボンドが剥がれて落下したサンゴもたくさん見受けられま
す。天然のリーフ(サンゴ礁)と似ても似つかない人工リーフ(X字工のコ
ンクリートブロック)をゴテゴテと幾種かのサンゴで飾っても、自然のリー
フによる海流が生み出す波とは別物でしかありません。
この残された護岸部分にチービシからの白砂を投入した後には、豊かな
生物相は失われ・・・どこにでもある(沖縄以外にもある)ありふれた
人造ビーチの完成です。本部の山を削った石灰岩を敷き詰め(さながら
隆鼻術を施した)、移殖サンゴのツケまつげ、白い砂で厚化粧の整形美人。
これが名護市民の古里の海の姿になります。
Posted by 北限のジュゴン調査チーム・ザン at 00:07│Comments(0)