2010年08月24日
伊部の事例

数十年前にはクジラやジュゴンも獲れたという。
森の奥からは朝夕には甲高いヤンバルクイナの鳴き声も聴けるほれぼれと
するような自然のままの海辺にもやはり人間たちの手による不思議な海浜
事業が見ることができる。砂浜には立派な石灰岩の護岸で固められた防砂・
防風林。
本来、植林帯自体が防砂・防風の役割を果たすべきなのに・・・護岸で囲っ
て砂浜と樹木帯を隔絶している意味がわからない。自然のままの仕組みをう
まく活用した、余計な予算のかからない人文(じんぶん)ある事業がなぜな
されないのか?
昔からある暮らしや知恵の中から未来を拓く鍵がきっとあるはずなのに?
伊部は静かさをたたえた入り江なので楚洲のような荒波は寄せないので、
辛うじてテトラポットなどの投入はしないですんでいるので良質な海草藻場
は残されているが、河川の護岸は河口閉塞を引き起こしているので、今後の
成り行きは予断を許せない。今後を見守る必要のある海浜だ。
Posted by 北限のジュゴン調査チーム・ザン at 19:35│Comments(0)