2010年08月02日

歴史・文化調査>タチガミ

東海岸の広大な海草藻場を調査するためにあがり浜から連続した海岸線が続くアン
ジェーラ浜まで歩いてみました。このロマンチックな呼び名の浜は、2009年の夏に全
国でロードショーされた「群青」(http://movies.foxjapan.com/gunjou/)のロケ地

して、島の観光スポットに掲載されていますが、アーサーの養殖の網が一面に張られ
ていたために、海草藻場の調査には適切でないと判断して、調査域はあがり浜に戻り
ました。島一帯の海岸線には入砂島からの補償金による立派な道路が整備され、人間
にとっては便利になった反面、自然の景観や、海岸と陸域を行き来する生き物たちに
とっては損われる部分も大きいです。立派な護岸に不自然に割り込んだように見える
巨岩は「タチガミ」と呼ばれ、昔からこの海岸に存在して、海と陸を結ぶ役割を果た
して来ました。今も、カニやヤドカリたちの重要な通路です。
(巨岩の向こうに見える山塊の下にアンジェーラ浜がある)
西海岸の呼子の浜にはこのような岩がないために、護岸の脇にはカニたちの死骸が散
乱していました。「立ち神」は砂浜に直立して、生き物たちを守っている神様の姿で
す。
渡名喜にはカキヤー(シュガー浜の北海岸)にほんものの「立神岩」もあると
か・・・。




Posted by 北限のジュゴン調査チーム・ザン at 11:36│Comments(0)
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