2010年05月22日

5・21緊急フォーラム>熱い想い

名護市民会館での緊急フォーラ『米軍普天間基地県内移設の問題点」
文字通り緊急の取り組みだったにもかかわらず、立ち見も出る大盛況
(参加者500人強)でした。
名護市民実行委員会長渡具知(前名護市長)氏の「私たちはどれだけ差別
されてきたのか・・・もうこれ以上、子や孫たちにこのような悲しい思い
はさせたくない!」という痛切な挨拶で開始され、その後、新崎盛暉(沖
縄大学名誉教授)の司会で、4名のパネリストが登場。

・伊波宜野湾市長よりSACO合意から現在までの問題として、グアム移転の
実態をなぜ日本政府は明らかにしないのか?米国資料による事実に基づいた
情報を「感情的」と切り捨てるのか?普天間移設に名を借りて名護に新しい
基地をつくることの意味を問うた。
・屋良朝博(沖縄タイムス論説委員)からは、そもそも本土の反基地運動の
高まりの中で海兵隊が沖縄に来た経緯から説明、現政権の「軍隊に必要な所
に基地を提供するのが政治」というようなロジックの文民統制、戦前回帰の
危険性に言及「政治が全てを決めて軍隊はそれに従うべき」と指摘され、日
本政府が米政府に対し、きちんと自国の政治の意思を伝えれば米国も受け入
れ側の事情は理解できるはずと現政府の姿勢を問うた。
・前泊博盛(琉球新報論説副委員長)は基地依存経済の実態と新たな振興策
の利権構造をわかりやすく説明、すでに暗躍している名護市内の利権につい
て言及し、基地がらみの交付金に頼らない名護市の将来に希望をつないだ。

・最後に稲嶺名護市長から緊急な学習会だったのに会場から溢れるほどの市
民に見守られて自分は幸せものであると輝く笑顔を見せ万丈の拍手に包まれた。
(腹の底も煮えくり返る日々でありながら・・・)
しかし、現政権閣僚がすでに市長の座を退いた前市長や議員たちと密談する
など、民主主義の政権としてあるまじき振る舞いに、14年間も辛い思いをし
て来た市民、県民を失望させていると厳しく断罪した。
また、選挙の時を甦らせる熱い想いであるが、その時に「動」に対して、今
日は「静」の底に「ここでもうやめよう!」と勝ち取ったものを二度と手放
さない覚悟を感じている。一人ひとりの力は小さいように見えるけれど、み
んなの力を合わせれば「この海にも陸にも基地は造らせない」ときっぱりと
意思を表明できるし、自分は23日にマスコミの前でこの想いの丈をはっきり
と強く発言すると語られた。

会場からは鳩山政権のアリバイ作りに利用されないかとの心配の声も出たが、
新崎司会者からは今まで幾度も「合意」が繰り返されて来たが、そのたびに
沖縄の民衆の力で撥ね返してきたこと、そしてこの間の米国側の変化を生み
出して来たことに自信を持とう!と言う力強い締めくくりでパネリストたち
が互いに固い握手を交わし、23日に向かう市長の行動への大きなエールとな
ったフォーラムであった。






Posted by 北限のジュゴン調査チーム・ザン at 01:06│Comments(4)
◆この記事へのコメント
熱い思いが伝わってくるレポートをありがとうございます!
沖縄の歴史に刻まれる大事なシーンとなるでしょう…
Posted by 亜衣 at 2010年05月22日 08:00
23日の準備は万端です。
稲嶺進市長を支えるために、名護市民は全力を尽くします。沖縄はいくらでも、幾度でもがんばるぞ!

22日名桜大学の構内で美しいアオバトがガラス窓に激突したらくし・・・倒れていました。とても不吉な予感が・・・。

擬似鳩は結局、サギかタカだったのでしょうか?平和と幸せのシンボルの鳩は幻だったのでしょうか?
甦れ!青いハト、取り戻せ民主主義!
Posted by ま~め at 2010年05月23日 00:19
Yes,it is!+民主主義はへこたれません(少し、照れつつ〃u〃)!

これからは一層、
≪日本ー鳩山政権ー民主党≫というネームバリュー・活躍が「珊瑚礁の危機」も伝えてくれる、って事ですもんね…逆に!?

誉め○○○の方向で、ストレスためずに「声」あげる道を探してきます!。
Posted by Stone at 2010年05月23日 20:48
皮肉にもKYの鳩さんはその日、薄青いかりゆしを着て、沖縄入りでした。まるで血の気の引いた鳩色でした。本気で?沖縄で歓迎されていると勘違いしていたら・・・どんなに耳を塞いででも、猛スピードで逃げ切っても、県民の怒りの怒号は身に染みたはずです。

さて、「何度でも理解を求めて沖縄を訪問する」と言っている擬似鳩は、3度目の訪問をいつにするのか?KYだから容易に想像がつきます。

未来の沖縄に永久基地を持ってこようと言う舌のねもかわかない帰りがけに、戦争で犠牲になった学童疎開の「対馬丸」の記念館に立ち寄り、過去の被害補償という甘い毒を与えて沖縄県民を懐柔する策を弄するその厚顔ぶり・・・ただのKYではありません。これは沖縄戦の犠牲者への愚弄であり、沖縄への冒涜です。

3回目にこのシマに降りようというならば、真っ赤に燃え上がる県民の怒りのど真ん中に降り立つ覚悟が必要です。
Posted by ま~め at 2010年05月24日 14:59
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