2010年04月19日

エレンからの素敵なお話

エレン・ハインズ博士は私たちチームのジュゴン保護のマンタ調査の師匠です。
彼女からベトナムの情報が届きました。
2002年にエレンさんたちがインタヴューしたカーンさんは、息子さんと一緒に何百頭
ものジュゴンを捕獲し、肉や皮、骨を売って大金を得ていたそうです。ジュゴンの赤
ちゃんが網にかかると、お母さんはずっと網のそばから離れないので、それを待っ
て、彼女も捕獲するやりかたが使われているそうです。あるとき、カーンさんの息子
さんがそのやりかたでジュゴンの赤ん坊と母親を捕まえたとき、網にかかった赤ちゃ
んのそばにいた母親の目に涙が流れ、つかまって船に挙げられた彼女の乳房は膨れ上
がってつらそうだったそうです。それを見た息子さんは、ショックを受け、それ以来
ジュゴンハントを止め、ジュゴン保護運動に専心するようになったとのことです。彼
は、いまでも漁師をして暮らしを立てていますが、えものは小さい魚だけにしていま
す。金銭的な収穫は少ないけれど、それで十分だという考えで、仲間の漁師たちにも
ジュゴンハントを止めるように働きかけています。カーンさんの父親はなくなったそ
うです。息子さんのことを知り、エレンさんはとてもうれしく思っているとのことで
す。
素敵なお話ですね!(写真はエレンが沖縄に調査に来られた時)




Posted by 北限のジュゴン調査チーム・ザン at 12:18│Comments(2)
◆この記事へのコメント
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素敵なお話ですね。
ジュゴンは知能が高い動物なんですね…
Posted by 亜衣 at 2010年04月19日 19:32
や・・・、知能が高いというか・・・、実は彼らの脳みそにはシワがないのです。つまりツルツル。また脳学者に言わせると「哺乳類の脳みそのシワと腸の長さは反比例している」そうで、草食動物であるマナティーやジュゴンの腸の長さは成獣で体長の約15倍、長いものでは45mものも・・・というようなことです。これに比べてイルカの脳はシワが多く人間に近いようです。つまりですね・・・ジュゴンは食べることにとても熱心な動物のようです(笑)。
Posted by ま~め at 2010年04月22日 00:08
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