2010年04月02日

ホエールウオッチ

嘉数高台訪問の翌日、同じ北浜沖で私たちはホエールウオッチを楽しみま
した。65年の歳月は確実に北浜の海を平和の海に変化させています。
このツアーでは案内の青年はクジラのストランディングについて私見として
米軍潜水艦のソナーの影響があるのではないかと語りました。青年は本土か
ら来てこのツアーの案内の仕事をされているそうですが、クジラに関する知
識も豊富であり、きちんとした見解も持って仕事を楽しんでいる姿に好感を
持ちました。
もうベーリング海に向けての旅を開始したクジラたちの最後尾のクジラを観
察でき、素晴らしく平和な世界がここにありました。昨年は250頭も集ま
った慶良間の海ですが、今年は150頭と少なかった原因に思いを寄せて、
来年もたくさん子育てに来て欲しいと願いました。海にも空にも軍事に係わ
るものがなくなり、沖縄の海にほんとうの平和が訪れた時、豊かな島の未来
が見えて来るでしょう。北浜の海に真っ黒に埋め尽くすものが戦艦ではなく、
温かく、天敵も少なく、餌も豊富なクジラたちの子育てや婚活の海であり続
けることを・・・。
ツアーの最後に質問と言われて「東海岸にはクジラのウオッチポイントはあ
りませんか?」と謎をかけたら、青年は「自分は東海岸には余り行ったこと
はないが、イルカやゴンドウ(イルカ>小型鯨類)がたくさんいるし、人魚
のモデルと言われているジュゴンもいるそうですよ。」と素敵な笑顔で答えて
くれました。
東海岸がジュゴンに出会える平和な海になる日が来ることが沖縄の海を愛す
る全ての人々の願いなのです。





Posted by 北限のジュゴン調査チーム・ザン at 00:27│Comments(2)
◆この記事へのコメント
素敵な記事に心が和みます。自分が生物一種の人間であり、母なる地球の産物であると実感できる大切なヒントが、ふんだんに散りばめられているようですね。

沖縄は、本島内にだけですが、高1の時に両親と共に訪れたことがあります。以来、25年超。ご無沙汰していることに、どこか後ろめたさが募ります。

こんな記事の日常に、少し足を伸ばせば触れられる沖縄の皆様の生活の風景を私はとても羨ましく感じる一人です。基地に怯え、生活の至難の日常もあられるとは思いますが、こんな豊かな自然の恵みや育みを破壊できる力など人間には無いことを信じながら、前進を続けていきたいと感じました。

沖縄に流れる平和な時のテンポ。しばしの散策となった記事に感謝致します。東京の地より、環境保護活動への益々の勇躍をお祈り申し上げます。
Posted by トリニティー at 2010年04月03日 03:25
いつも温かいご声援ありがとうございます。
一度でも訪れた地は、人の心にその土地の記憶や想いが残されます。私の好きな童話「星の王子様」の中に、会う前はただの「キツネ」だったけど、二人が出会ってからは「キツネ」はかけがえのない存在になる・・・そんなエピソードがありました。そして王子様は「大事なことは目に見えないんだよ」とも。

うまく言葉や表現にならなくても、へたな写真でも・・・沖縄の空気や風を少しでも感じて頂けとても嬉しいです。
Posted by ま~め at 2010年04月05日 12:49
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