2009年05月08日

ザン意見書:2−理由>評価

● 評価
 環境影響評価の回避・低減に係る評価
(1)環境保全措置の検討
羅網の可能性を軽減するため、作業船の航行は回避航行ルートや、見張り、ジュゴン
の衝突を避けられる速度の航行でジュゴンの生息域の環境保全に努めるとするが、保
護調査時でのジュゴンとの遭遇例から考えてもまったく実現性がなく、環境保全措置
としては不十分。また、極めて杜撰な事前調査、アセス調査の「ジュゴン追い出し」
の可能性の中で、今後のモニタリングの意味はジュゴンの保全への実効性がない。

・必要に応じて専門家の指導・助言を得て、必要な措置を講じると言うが、どん
な専門家を想定しているのかが不明。

(2)環境影響の回避・低減の検討
事業者の実行可能な範囲内できる限り回避・低減が図られているとされ、事業の
推進ありきの努力目標に過ぎない。そこに生物が被る影響への考察の姿は皆無。

(3)国又は地方公共団体による環境保全の基準又は目標との整合性に係る評価
 についても中身のない空虚な「環境保全」では沖縄のジュゴンの保護は実現でき
ない。国の威信信をかけて一年間調査した結果で、たったの3頭しか確認できな
かった、ということは希少性が極めて高いという評価。沖縄県全体のジュゴンの個体
群の
維持に言及するならば、希少な個体群の生息環境への負荷はもってのほかであり、
むしろ、事業実施周辺海域以外にもたくさんのジュゴンがいて、辺野古への基地建設
が県全体、国全体のジュゴンの個体群の維持に影響がないということを沖縄防衛局は
証明する義務がある。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜以上
2008年5月8日付けにて提出しました。





Posted by 北限のジュゴン調査チーム・ザン at 03:31│Comments(0)
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