2009年04月21日
御願所のはなし
辺野古の水平線の彼方にぽつんと浮かぶ小島(というか岩)はマナヌ岩とよばれ、龍神伝説が伝えられています。
沖縄島の東海岸沿いに大きな龍がこのシマを守るために横たわっていて、その龍神の頭を意味するのがこの岩で、お腹は金武、へそは斎場御嶽(セイファウタキ)、尻尾が久高島と言われています。
昔から、東海岸に建造物を建てはいけない(開発をしてはならない)と言われ、海が荒れてかならず失敗するし、災いを呼ぶとも言い伝えられて来ました。
今回の新基地建設においても、沖縄中の神人(カミンチュ)たちが、大変なことが起きると各地で拝みまわっているとの話は聞いていました。龍神の頭を打ち砕くような計画を神が許すことはない・・・と。19日の調査の後に辺野古を訪ねて来られた神人の
お二人に託されたメッセージはこの伝承に符合します。
彼らは水平線の手前の島が辺野古では大事な御願所(ウガンジョ)であり、その場所が完全に潰されることをひどく恐れていられました。
いつもは釣り人にしか利用されていなように見られていたこの小島は沖縄や辺野古の人々にとって安全や豊かな未来を守る大切な場所であることがわかります。
こんな大事なことがアセスの準備書の中の景観や歴史・文化の項目でもまったく触れられていません。
Posted by 北限のジュゴン調査チーム・ザン at 12:45│Comments(0)