長島洞窟緊急調査の要望
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2014年7月18日
名護市長 稲嶺 進 殿
名護市教育委員会
教育長 座間味 法子 殿
辺野古・長島の洞窟の視察を求める要望書
北限のジュゴンを見守る会チーム・ザン
代表 鈴木 雅子
沖縄・生物多様性市民ネットワーク
吉川 秀樹
公益財団法人 日本自然保護協会
理事長 亀山 章
7月9日に日本自然保護協会より、日本で初めての事例となるサンゴ
礫が付着して成長した鍾乳石として、辺野古の長島の洞窟の存在が
公表されました。
この洞窟を詳しく調べることによって、長島・辺野古周辺地域の数
万〜十数万年にわたる海面変動に関連した自然史が判明する可能性
があります。また、地理的に隔離分布しているため、その洞窟にし
かいない固有種が棲息している可能性も高く、早急に調査を実施す
る必要があります。
石筍にサンゴ礫が付着して成長した鍾乳石は珍しく、辺野古・大浦
湾の生物多様性の豊かさがまた1つ明らかになりました。このよう
に学術的な価値の高い鍾乳洞を、名護市の天然記念物に指定して、
将来にわたり保護されることを強く求めます。
この洞窟は、普天間飛行場代替施設建設事業に伴う埋め立て工事の
影響を強く受ける可能性があるため、一刻も早く調査をする必要が
あります。また工事が開始されると景観にも影響が及ぶことが危惧
されます。その前に、名護市長と名護市教育委員長におかれまして
は現地を視察していただきたくようお願い申し上げます。
なお、この洞窟は潮が満ちると水没してしまいますので、視察は大
潮の干潮時が最適です。7月27日から30日までが大潮に当たります
ので、この期間に視察いただけますと幸いです。
参考資料:2014年7月9日 日本自然保護協会記者会見資料